ドールハウスのキットの続き。休日になると天気が悪くなることもあり、休みは家で過ごすことが多いのだが、ドールハウスの進捗はイマイチ。今はこんな感じ。

前回で建物は完成しているので、あとは小物類なのだが、前回から増えたのはピアノと椅子、テーブルと白い椅子くらいで、それでも妙ににぎやかなのはフィギュアの数が増えたからという。
コロナウィルスの影響で、オンラインミーティングをする機会が増え、ウケ狙いで美少女アバターで会議に参加してみようとVRoidをいじってみたところすっかりハマってしまい、最近はそっちに時間を食われている。
以前から模型と一緒に置けるフィギュアを簡単に揃えたいと思っていて、建築模型用の人形の中華版だとか、色々なスケールのフィギュアのプラモデルの情報を集めたりはしていたのだが、どうも満足ができるものがなく、いっそ3Dプリンタで作ってしまうかと考えたりもしていた。
3Dプリンタを使うのはいいとして、フィギュアの3Dデータをどのように作成するかが大変な問題で、実際に顔だけ3Dデータを作ったりしたこともあるが、ローポリゴンの3Dデータでさえ製作には大変な手間と時間がかかる上に、そもそも3Dデータを作ることが目的ではなく、正直あまり時間をかけたくない。そこで、makehumanのようなフリーの3Dの人型製作ソフトを使ってはみたのだが、中々美人さんに造形できず(1/24とかにしてしまうと細かいところは見えないにもかかわらずやっぱり気になる)、それ以上に問題だったのが髪型データがあまり多くなく、しかも外国人をモデルとしたものばかりなのでそのまま使えるデータが少ない。更に、どういうわけかポーズの後付けができる形式でのエクスポートができず、その問題に対応するため何度かインストール/アンインストールを繰り返したが結局よく分からないので投げてしまっていたのだ。
そこでVRoidですよ。makehumanのようにどうやっても美人さんにできなかった(そもそもリアル志向なので難しいのは当然)のが、VRoidはちょっといじるだけで可愛いアニメキャラっぽい3Dデータがすぐにできる。髪型も自作できるので少し慣れればすぐにオリジナルの髪型ができるようになる。これは長年の夢に一歩近づいたと思い、3Dプリンタで出力するための試行錯誤をここ最近ずっとやっていたというわけである。もう、アバターでオンライン会議に参加とかはどうでも良くなった。

上の写真は、今回製作中のドールハウスに置いていたフィギュア。左の3体は建築模型などに使用するもので、本家はドイツ製らしいがこれは中華製。右3体はVRoidで作ったものを3Dプリンタで出力したもの。スケールは1/24で身長160cm程度になるよう調整した。まだ、試行錯誤中なので造形的に問題があるが、だいたいこんな雰囲気である。
これ、例えばドールハウスに置くならどっちがいい雰囲気いいかって話で、やっぱり右の3体みたいなのが沢山置いてあったほうがいいと思うんですよ。だってほら

こうしてみると、このハウス、1/24というには少し大きい気がしますね。まあ、個々の椅子、テーブルなどのスケールが揃ってないという話もあるけど、その辺は雰囲気重視ということで良いと思う。
ドールハウスのキットに話を戻すと、今回は小物製作にも3Dプリンタを導入してみようと考えている。というのも、植物の鉢、ポットなどは紙を折って筒を作ったりするなどペーパークラフト的な工作が多いのだが、出来上がりの質感を見ると、必ずしも紙で作る必要はないように思えるのだ。

3Dプリンタの部品のほうが強度的にも安心出来、塗装で仕上げれば質感という点でもより良いだろう。

中央のテーブル、白い椅子と奥に見えるピアノと赤い椅子が今回の新顔。テーブルの上にポットとカップを3Dプリンタで出力したものを置いてみた。ポットの形は割と複雑だが、キットでは紙を丸めた数点の部品で再現していた。3Dプリンタならすぐできるし強度的にも安心である。

テーブルの上にカップを大量においてみた。3Dプリンタはこのように同じものを大量に作るときでも、人間みたいにブーブー言わずにやってくれる。キットにはカップが8個も入っていないが、3Dプリンタなら増産にも対応できる。カップにしてもポットにしてもこれで完成ではなく、取っ手をつけるなどの後加工が必要だが、ここまで形になっていれば後加工も楽だろう。
ちなみに、3Dプリンタ部品が黒ずんで汚れて見えるのは、強度を上げるために色付きの流し込み接着剤を表面に塗ったため。

3Dプリンタで製作した部品はABSだが、この接着剤はアセトンを含んでいるのでABSもある程度溶かせる。3Dプリンタは熱で溶かした樹脂を積層して成型しているので、層と層の間の強度は高くない。そこで、流し込み用の接着剤をひと塗りすることで、層と層との間の強度が上がる。1/24くらいだとVRoidのフィギュアの手足はすごく細いので作業中にやたらと折れるが、流し込み接着剤を表面にぬることでこういった事故はある程度防げる。
流し込み用の接着剤は各メーカーで原料が異なるので、ABSを溶かせそうなものを選ぶ必要がある。色付きの接着剤というのは中々便利で、塗ったところの色が分かるのは本当にありがたい。
3Dプリンタは有効に使えそうだ。


コメント